依頼者Ｘの車両にＹ１の車両とＹ２の車両が衝突し、Ｘの車両に多数の損傷が生じた。Ｙ１とＹ２からＸに対して個別に損害賠償額が提示されたが、合計してもＸの車両の修理費用には満たなかった。

Ｘは、損害賠償請求訴訟を提起し、Ｙ１とＹ２がＸの車両の修理費用全額を連帯して支払うよう求めた。Ｘの車両の各損傷の修理費用の額及び算定根拠並びに損傷を発生させた車両に関する当事者の主張を整理した結果、修理費用及び損傷を発生させた車両についての争点が明らかとなった。裁判所は、各損傷の修理費用及び発生させた車両を判断し、Ｙ１とＹ２がそれぞれＸに支払うべき損害賠償額を明示した和解案を提示した。Ｘ、Ｙ１及びＹ２は裁判所の和解案を受け入れ、和解が成立した。