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法律系出版「商事法務」のメールサーバーで「トラブル」 読者のメールを誤って転送
2014年07月09日 08時05分

法律系出版社「商事法務」のメールマガジンを配信する「メールサーバー」に問題が生じ、「おかしなメール」が読者に届くという事態が7月8日夜、発生した。そのトラブルとは、一部の読者が編集部にあてた私的なメールが、他の読者にも誤って転送されてしまうというものだ。

同社は、ウェブサイトにメッセージを掲載し、「メルマガに返信すると、購読者の一部にメーリングリストのように転送される設定がされていた」と、トラブルの原因を説明。「大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

法律系出版社「商事法務」のメールマガジンを配信する「メールサーバー」に問題が生じ、「おかしなメール」が読者に届くという事態が7月8日夜、発生した。そのトラブルとは、一部の読者が編集部にあてた私的なメールが、他の読者にも誤って転送されてしまうというものだ。

同社は、ウェブサイトにメッセージを掲載し、「メルマガに返信すると、購読者の一部にメーリングリストのように転送される設定がされていた」と、トラブルの原因を説明。「大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

●多くの読者のもとに「知らない人」からメールが届いた

商事法務が発行するメールマガジンの読者のもとに、「おかしなメール」が届いたのは、7月8日午後8時すぎ。見知らぬ個人が発信者となったメールで、そこには「商事法務様」「メールマガジンの配信停止をお願い致します」と記されていた。

読者の一人がメールマガジンに返信する形で「配信停止」を希望するメールを送ったところ、そのメールが商事法務の担当者だけでなく、他のメルマガ登録者のもとにも届いてしまったのだ。このメールには、その「読者と思われる個人」の名前が記されており、メールアドレスもわかるようになっていた。

その後、この「異変」に気付いた人物がメルマガ編集部に対して、「おかしなメールが送信されて来ました」と伝えようとしたメールも、同じように、名前とメールアドレスがわかる状態で、メルマガ登録者のもとに送られてきた。

このような商事法務メルマガをめぐる「おかしなメール」はメルマガ登録者の多くに届いたようで、ツイッターには次のような投稿があいついだ。

「商事法務のメルマガがおかしくなってるな。これかなりまずくないかい?」

「なんか商事法務のメルマガで知らない人からメールが来るんです。これって大事件なんでは・・・?個人情報漏れみたいな」

「商事法務メルマガ、他の人の個人名やメアドが見えちゃってるし、見えちゃった人がご丁寧に自分の名前を連名して配信停止依頼しとる」

●メルマガに返信すると、他の読者に転送される「設定」になっていた

この事態を受け、商事法務には、メルマガについて問い合わせる電話が複数、寄せられた。その後、商事法務は、メルマガの読者にあててトラブルについてお詫びするメールを送るとともに、ウェブサイトに謝罪文を掲載した。

商事法務の説明によると、7月8日のメルマガは新しい配信システムで送られた。その新システムのメルマガに読者が返信すると、購読者の一部に「メーリングリストのように転送される設定」がされていたのだという。

その結果、(1)商事法務メルマガに返信した人と(2)返信に対してそのまま返信した人、(3)それらのメールについて疑問を呈した人という3人のメールが、他の読者に転送され、その内容が伝わってしまった。商事法務は、このうちの一部の人と電話で話をしたということだ。

商事法務は、トラブルの原因となったメールサーバーの使用をやめることを決定。「今後このようなメールの転送を繰り返すことはありません」と説明している。そのうえで、「大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

(弁護士ドットコムニュース)

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